平成21年5月26日 総会での会長挨拶
会長 森本 貴冨美 本日はお忙しい中,第35回香川県公立小中学校事務職員協会総会にご出席いただきありがとうございます。 毎年人事異動時期の事務処理においては、頭も体も心も全稼動で処理を行ってきたことと思います。やっとこの時期になって提出書類等の事務処理に見通しがつきつつある頃ではないでしょうか。 支部長会報告でもお知らせしましたが、今年度の人事異動では、新規採用者9名、県立高校より2名、今年度から小中学校事務職員に採択された再任用1名を含む13名の方が小中学校に採用になりました。臨時的任用者の採用者数は、22条30名・育休任期付10名・育休代替1名・病休代替1名の43名となり、小中学校事務職員数の6分の1となりました。また、事務主任に6名、主任に2名の方が昇任にされました。一方、20年度末の退職者数は12名と定年を前に退職される方が増加傾向にあります。体力的にも気力的にも大変な職務とは思いますが、ぜひ今年度から採用になった、「再任用」の事務職員として働く方が増えるよう、事務処理体制の見直しや事務処理システムの構築、共同実施のあり方などについて、各教育関係機関との連携等を密にして、いろいろな課題に地道に取り組んでいきたいと思っています。 ここで少し、全国公立小中学校の事務職員研究会、略して「全事研」と言っていますが、その研究活動について話をさせていただきます。全国的にも、事務職員を取り巻く環境は不安定で不透明な状況にあります。今までの学校経営参画から、学校経営の中核を担うことで、「教育支援」が特徴となった研究が進められてきました。事務に「従事する」→「つかさどる」、「定型方業務」→「企画提案型」、学校経営に「参画」→「担う」というように事務職員の意識は転換されてきました。そして教育との関わりを機能の側面から捉え、その果たす役割を考え、教職員はもとより学校関係者と共に、よりよい教育を創造する新しい事務職員像を模索する段階に入っています。さらには、学校改善に向けた様々な提案や提言を教員とは異なる立場の事務職員が打ち出していくことで、学校事務の貢献領域を拡大していくことが求められています。そのことが学校や保護者・地域・社会からの信頼を得ることができることとなります。(このような信頼こそが存在価値を見出せるものと思っています。) 3月の評議員会で全国公立学校教頭会 会長米満氏の講演がありました。そのときの話で伝えたい内容だけ抜粋して今からお話しします。 学校事務職員は『もっと表に出るよう心がける必要がある』と話されました。 @ 学校のグレーゾーンを教頭先生と話し合い明確にしていき、教員の事務負担軽減にむけて校内事務処理体制の見直しについても、事務部門としてのアイデアを提言していき、教職員と協議し合って進めていくことが望ましいと。 A 事務処理において効率的で安全な処理システムが完成されたとしても、システムは、あくまでもツールであり、そのシステムに携わるすべての人がその意図を十分に 理解してこそ効率化に機能するものである。システムのネットワークが広がるほど、不注意な情報漏えいが大きな影響を与える。携わる人の職業観やシステムに関する技術的な熟知が根底になければならない。やはり最後は人なのである。効率化だけを追求する校内事務処理体制の見直しは絶対にしてはならない。学校は1つの組織である。校内事務体制の見直しが組織に大きな変革をもたらすわけでもない。子どもたちと触れ合う時間を少し増やすことができるだけである。しかし、これを契機に自分たちで組織を見直そうとする意識の改革は期待できるものである。 という内容の話しがあり、わたしたちが学校教育に貢献していくため、はっきりとした理念をもって意見が言えるような事務職員になるよう心がけていきたいものです。 今年の全国大会は「子どもの豊かな育ちを支援する学校事務」のテーマで、福岡で開催されます。県教委からの受講旅費での参加者5人が決まっています。また、今回から「学校組織マネジメント研修」に代わって「学校財務セミナー」の分科会が開催されます。学校事務職員が学校財務の統括者としてキャリアを高めるために香川からも1名の参加要請がありましたので、協会からの補助はありませんが、申込みをしています。 このように新しい領域拡大に向けての研修会の参加は日常業務の中で時間を確保することは難しいですが、5月21日付で県教委義務教育課から「小中学校教職員県外研修の実施」の要領も出されていますので、ぜひこの機会に積極的に希望され、申し込んでくださることを望んでいます。20年度にも学校事務職員で1名の参加者がありました。 私たちは(退職まで)学校事務職員としてやり遂げる職としての夢を持ち、自分自身の目標を設定して日々少しずつ努力を積み重ねていくことが大切です。この想いを寄せ合って、お互いに高めあう場として協会の活動が成り立っていければと思っています。 先ほどは,昨年の四国大会の分科会で指導助言者として来ていただいた、県教委義務教育課藤本課長様のご講演がありました。「香川の学校教育の現状と課題」というお話しでしたが、私たちがなすべき目標となる内容が多くあったと思います。 最後に今日の研修会が皆様にとって有意義なものになることを願って私の挨拶といたします。
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